チェコ国境に近いザクセン州エルツ山脈中部の尾根にあるちいさな村、ザイフェン。

木工細工の有名な村で、クリスマスピラミット、アーチ型のキャンドル飾り、坑夫と天使、煙吐き人形、くるみ割り人形、坑夫の作った木のおもちゃを売る子供達の姿がお人形になったものもあります。サンタさんやキリスト降誕の情景(Krippe)も多く見かけました。
ドイツのクリスマスシーズンに見かける木のお人形のほとんどがここから生まれているのかもと思うくらいです。

錫鉱山で栄え、一日の大半を地下の暗闇で過ごす坑夫達を暖かい光で我が家に迎えようという家族の心遣いから、窓の装飾に光を多用するようになったとか。
廃鉱後、寒い土地で育った堅い木材を水につけて柔らかく加工しやすくし、ろくろを使って量産する方法を身に着けたことでおもちゃの村として発展し、クリスマスの季節はメルヘンの絵本から抜け出した世界になるそうです。

おもちゃ博物館にはそれぞれのお人形の歴史や作家さんの紹介もあり、小さな世界が部屋いっぱいに広がっていました。
閉館一時間前に滑り込んだので・・・
もっとじ~っくり眺めていたかったです。
お店が閉まるのが早い。(15時~18時には閉店)
夕食までの時間はぷらぷらウィンドーショッピング。
そんなとき、日本語で声をかけられビックリ!
日本の美大生さん、夏休みを利用して体験学習に来たそうです。

夕食にはKasslerなどのお肉がトロッコに乗ったセットメニュー。
食後酒のハーブ酒も口当たりよく、美味しかったです。
翌日は昨夜出会った彼のいる工房でおじいちゃんにお話を聞くことができました。
ザイフェンは旧東ドイツの地域なので、おじいちゃん達世代は英語の授業はなく、ロシア語を習っていたこと。量産する為に裁断などは機会でするけれども、組み立てや、色づけはひとつひとつ手作業で行われていること。夏はクリスマスに向けての準備で忙しいことなど教えてくれました。


←お菓子の家のようなかわいいお家。
まだまだいろいろなお人形を見たい気持ちを残しつつ、すっかり夕方の出発!
旅の疲れも溜まってきた中で、夜の長時間のドライブは危険。
ということで、ミュンヘンへの道中にあるもう一ヶ所気になっていた
『レースの街・プラウエン』で一泊することにしました。