上の作品は灰かぶり姫(シンデレラ)が舞踏会3日目に行く身支度を整えたところです。
ドイツのグリム童話ではガラスの靴ではなく金の靴。
Little Stitchさんで展示している「グリムのお話とクリスマス」
今月末の29日まで。開店日は火曜日から金曜日なのであと8日となりました。
毎週水曜日は初めての方々、友人、作家活動をはじめて間もないころから私のことを知っている方々がわざわざ会いに来てくださったりと本当に多くの方々とお話しできて嬉しく楽しい時間を過ごすことができています。
作品のお話を説明する際にグリムの作品を作った時に改めて読み返しお話の残酷なところや矛盾やずるさと寛容さと賢明さと残念なことなど、ありえない設定に思いを馳せながら、私ならどの一場面を切り取って描くかな?皆と共有できるかな?などいろんなことを考えて作ったことを思い返しています。
皆さんにお話ししていて改めて気が付いたことで、どの話も家族や親子、仲間の関係があり相手を思うばかりに生まれる出来事なことに涙あり笑いあり。時を超えて魅了する内容なのだなぁ~と。
単純なようで複雑な心の光と闇を受け止め、健やかな日々を送れるようにこのグリム童話をクロスステッチを通して伝えていけるといいなと思いました。
それぞれに思い出のあるお話と思いますが…
非現実的な設定になりつつある昔話。私なりのグリムのお話に対する考察をいくつか紹介します。
苦しみや悲しみ、孤独なブラックを笑い飛ばせない切ないことをも優しい気持ちで寄り添えるお話し。
皆さんのチクチク時間を愉しんでいただければと思います。
ブレーメンの音楽隊…実はブレーメンにたどり着いていない音楽隊。それぞれの家で厄介者となってしまった歳を取った家畜たちの夢と希望のお話し。古今東西、時代を超えて老後の問題の一場面を動物たちの姿になぞらえて友達の大切さを伝えているのではないかと思います。
白雪姫と7人の小人…可愛いものには嫉妬がつきまとう。魅力のあるものはそのことを自覚していないと危険な目にあうので守ってくれる人たちの存在を忘れてはいけないよという周りとの良い関係があってこその日々。また若さへの嫉妬という感情を間違ってしまわないようにという忠告にもなっているような…。
灰かぶり姫(シンデレラ)…母と死別後、墓前に小さな木を植えました。父の再婚により儀母、儀姉妹を得るも父は留守がちな商人なのですっかり使用人扱いされてしまう。悲しいけれど気丈に前向きに過ごす日々。そしていよいよ舞踏会。応援する鳩が登場し母の遺言を思い出します。墓前の木をゆすりお願いするとドレスなどが現れ、身支度を整え、六頭立ての馬車に乗ってお城に通うことができ、王子さまの心を射止めてしまいます!亡くなった母の娘を思う気持ちのなんと美しいことでしょう!!そして運命の人と結ばれ喜びを知るお話し。 儀母と儀姉妹の強欲な振る舞いには驚かされるばかりですが、そもそも身分制度の厳しい時代に商人の娘が王妃になるということ自体も夢物語のような…
夢のないことを言ってしまっては何も始まらないですね。
世の中変わらないことはない!
変化に対応すのも一苦労な年齢に足を踏み入れて初めて見える景色もあるから。
年を重ねることでも豊かになれると信じたい今日この頃です。
と、こんなおしゃべりをしています。
水曜日あと二回店頭におりますので、ご都合があえば遊びにいらしてください。
そして今回グリム作品を並べるために額を新調しました!
ブレーメンは黒の単色なので黒の額。森の出来事にはこげ茶の額。お姫様の登場するもので金糸遣いのものには金の額を選びました。
グリムシリーズはイケアのRIBBAという額の台紙窓枠が17×12㎝のもので差し替えれるようにデザインしていました。
時の移り変わりで額の色が変わったりもしていき、こげ茶がない時期が長かったのですが…今回ありました。HOVSTAという名前になっています。
復活!嬉しい(^-^)若干の質感の違いはあるけれど…そこは許容範囲ということで。
そして、ガラスがプラスチックになり軽量化されていました!
このことをミュンヘンでの生徒さんたちと分かち合いたい。と思いつつもわざわざメールで伝えるのもと思い…
こちらでお知らせすることにしました。
グリムのお話でドイツを懐かしく愉しんでいただけることを願っています☆
読書の秋も深まり、そろそろクリスマスの準備をはじめるころかな?!
街もいろいろなところでデコレーションが始まていますね。
多くの方が暖かな気持ちで過ごせますように☆